最近、2010年から始まったアイアンの溝規制が話題になり、何人かの方のブログで記事が書かれています。こことここに、私のブログにもコメントを頂いている、ひゃっぽさんと、スノーマンさんの記事が掲載されています。
アイアンの溝が規制されるようになったのは、昔のV型の溝から最近は凹型の溝になり、プロの場合に少々のラフからでもスピンが掛かってボールを止められるようになったからだそうな。
確かに、プロの試合を見ていると、少しくらいのラフなら、綺麗に止まるのを何度も目撃し、時代の変化を感じたものだ。それが溝の変化によるものだそうです。
ただ、これはプロの話。今年からプロの試合は溝規制が実施されたが、アマチュアは2014年、もしくは2024年以降の話。それは、アマチュアの技術では殆ど関係ないからと言われています。
では、アマチュアはアイアンでスピンが掛からないのかと言うとそうではない。ウェッジなら確実にスピンは掛けられる。(しかし、ラフからスピンを掛けるのは別の技術、あるいは力が必要らしい)
私はゴルフを始めた当時、プロ(特にアメリカのツアープロ)が強烈なスピンを掛けてボールを止めるのを見て憧れたものです。そして、自分も大人になり、どうやったらスピンが掛かるのか、色々試してみた。基本的に、スピンは高い球を打つものだと最初は思っていたが、実際にはそうじゃなかったのです。
実は、実は、低い球の方がスピンが掛かるのです。と言うか、スピンの掛かった球ほど弾道が低くなるそうです。
ボールにスピンが掛かるのは、ボールとクラブの摩擦による事は誰でも知っています。ウェッジ程度の長さのクラブなら、当然のようにダウンブローで上から下へクラブが降りてきて、インパクトの時に強烈に擦られる事になります。これが大きなバックスピンを生むのです。
ちょっと話を変えて、練習場でアマチュアがボールを打つ時インパクトを見ていると(自分も含めて)、ナイスショットと思える芯を食ったような当たりは、往々にしてマットに助けられている事が多いと思います。若干手前からボールの下にクラブが入って、ボールが芯に当たる。また、少しくらい手前に入っても、マットに微妙に助けられて高い球が打てる。
同じ事をコースで行った場合、少し手前に入るとダフリとなる場合があり、練習場のように上手く行かないでしょう。しかし、ほんの少しのダフリだと非常に上手く芯で打てて、綺麗な弾道の球筋になるはずです。この良い当たりの確率を高くするために、ダウンブローからレベルブローにする事で比較的容易にナイスショットの確率が上がります。最近のアイアンなら、キャビティのおかげで芯も低くなり、レベルブローの方が、ナイスショットが確実に打てるのです。
同じ感じで、ウェッジを使うと、そのロフトのおかげで、非常に高い弾道の球になります。しかし、微妙に芝の葉っぱがボールとフェースに間に入ります。その結果、高い球筋にも関わらず、スピンは掛からずにグリーンに落ちた後、スピンで止まる事はないのです。多分、打った後のフェースを見ると緑の葉っぱがボールに潰されてフェースにくっついているのを確認できると思います。
ですので、高い球を打っても、スピンは掛かりにくく、ボールは止まりません。まあ、弾道が高いので、そんなには転がりませんが、綺麗なスピンで止まるわけではないと思います。
では、スピンを掛けるにはどうするか。若干のダウンブローで、ボールとクラブに葉っぱが入らないようにボールだけを打つ事です。実際に打ってみると、少しトップしたかなと思うくらいの球筋。そうです、低いトップ気味に見えるのです。ただ、トップのボールよりも微妙に高い弾道になります。練習を必要とするので自分で試してみるしかないと思いますが、慣れてくると打った瞬間にスピンの掛かり具合がわかります。
私の場合は、10年ほど前に、練習場でトップ気味に打つ練習を繰り返しました。最初は本当にトップのような低い球しか出ないのが、何度か試しているうちに、低い球筋ではあるが、トップではない球が出るようになります。多分、ボールを打った瞬間に感触でスピンが掛かったどうかが分かるので、反復練習でマスターできると思います(私が出来たので、皆さん可能だと思います)。
この打ち方をコースで試すうちに、低く出た球がグリーンに乗ってバックスピンで止まる経験をする事ができるようになるのです。距離で見た場合、SWなら30Yds程度ならスピンで止まるでしょうし、70Ydsのショットだと戻ると思います。52度程度のウェッジのフルショットなら綺麗なスピンでボールが止まると思います。お試しあれ。
<補足>
なお、アマチュアがスピンを掛けようとするなら、スピンの掛かりやすいボールが必須です。具体的には、ウレタン系カバーのボールがお奨めです。ディスタンス系のボールだとヘッドスピードが無いと難しいのではないでしょうか。
8 件のコメント:
こんにちは。
むむー。なるほど。
根気よく練習はしないかも知れませんが(^^;、試してみます。
スピンをコントロールするとか、試みたことすらありませんので。(^^;
Zさん、
私も最初の頃は全くスピンの掛かったボールが打てなかったのですが、少し練習して、コースで試すうちに出来るようになりました。一緒にラウンドされる方は驚かれますが、実は難しい技術じゃないんです。道具の進歩でしょう。
補足で追加記述したように、ウレタン系カバーのボールになって非常にやりやすくなりましたね。昔はバラタカバーで良かったのですが、寿命が短かかったですね。ちょっと失敗するとボールが歪みました。
「低い球だとスピンがかかる」で思い当たるのは
54度ウェッジを使って超ハンドファーストのチップショットを打ったときに、時々ブレーキが掛かったみたいに転がりが悪いことがありますけど
それの感じで練習すれば私(ミスはダフリよりトップばっかり)にもスピンがかけられるかも??
距離を出さずに止めたい場面で使えるウェッジワーク、覚えたいです!
確かにボール変えるだけでも全然違いますよね。
にひゃっぽが使ってるProV1xは重い気がするので市場に出回ってる唯一の2ピースウレタンカバーボール(e5+)を試したことがありますが、普段使っている3ピースアイオノマーカバーとは着地後前にバウンドする距離が全然違うのでうまく寄せられませんでした(T-T)…
ひゃっぽさん、
テニスと同じように、面を作って若干ダウンブローに打てば、強く打たなくてもスピンは掛かるので、少し練習すれば可能だと思います。兎に角、コツは、ダウンブローで、芝を噛まないように打つ事です。
ProV1Xは私が普段使っているボールですが、女性には絶対お勧めしません。ある程度のヘッドスピードが無いと硬く感じます。
スピンが、偶然かかったことがあるのはバンカーショットでした。
私の場合、スピンを習得するなんてとんでもない!
狙ったところへ、真っ直ぐ距離を合わせられるようにする事が目標です。
自分に合ったボールさえ、判ってないんですよー。
アー、ゴルフって上達したいと思うと学ぶべきことが沢山ありますよね。
まあ、だから面白いスポーツなんでしょうね。
trimetslさん こんにちは・・・(*^-^*)/
グリーン上で スピンの掛かったボールをみると きゃぁ~カッコイイって思っちゃいます(;^-^A
私は なかなかそこまでの腕前はないのですが・・・ご一緒する男性は 割りとスピンでビタッ・・・
素敵ですよね(*^-^*)b
私も スピンで止められるようになりたいなぁ~♪
スノーマンさん、
バンカーでスピンが掛かった時は凄い戻りますね。あれは、フェースとボールの間に微妙に砂が入って、スピンが掛かり易くなるようですね。でも、バンカーでスピンを掛けるのは結構な技術だと思います。
ところで、自分に合ったボールですが、柔らかめのボールを使ってみて、特に違和感無ければ、使い続ければ自分に合ってくると思うのですが。結局、ボールの挙動が理解できれば、それが自分に合ったボールになると思うのです。
ゴルフの奥の深さは仰る通りで、これで満足ってならないから、何時までも楽しめるのでしょうね。
meiさん、
アイアンショットが安定している方はスピンを上手に掛けますね。基本的には、芝を噛む事なく、綺麗にダウンブローにボールが打てれば、スピンは自然に掛かるので、当然ですね。meiさんがご一緒される方たちは、上級者なので参考になると思いますよ。meiさんも意識して少し練習すればマスターできると思います。
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