先週発注したMacbookが成田の露と消えてから3日。今日、Appleから再発送の知らせが届いた。発送は26日で、最初の時と同じく上海から送付されるようだ。ただし、輸送会社が違う。今度は、UPS(United Parcel Servive)で送られる。さらに、今度はEXPRESSとなっている。即ち急行便で、到着予定日は3月30日。中国から4日で届くとの事。本当かしらね。
さて、このUPS。日本では馴染みは無いが、アメリカではFedExと並んでメジャーな宅配便の会社。NYのマンハッタンに行くと、至る所にUPSの小型トラックが止まっている。こげ茶色の外観に、金色のUPSマークが書かれている。小型トラックと言っても、そこそこ大きいので非常に目立つ。
ところが、あと一つメジャーな宅配便として全米郵便がある。日本で言ったら郵便局である。名前は、US Postal Service、略してUSPS。何年もアメリカに居る人でも、UPSとの違いを認識していない人が居るくらい名前が似ている。ユーザからすれば、どんな会社でもちゃんと荷物を運んでくれれば良いわけで、会社名は気にしないと言う事。
殆どの人は知らないでしょうが、UPSは日本にとっては宅配便の元祖と言っても良い会社なのだ。大和運輸(現ヤマト運輸)の小倉社長が昭和50年代にクロネコヤマトの宅急便を始めるきっかけとなったのが、マンハッタンで見たUPSの配送車だとか。マンハッタンの各ブロックを一台の配送車でカバーしているように見えた。小倉社長関連の本に書かれていたのを覚えている。その本によると、潜在的な宅配便の需要を掘り起こす事が事業採算を満たす秘訣であり、需要掘り起こしのためには、徹底的にサービスを最優先にする事だと考えたとか。また、サービスが向上して、荷物が増えれば、より多くの配送車を使って、より良いサービスができる。すると一層荷物が増える。この好循環により、爆発的に需要は増えると考えた。事実はそうなった。若き小倉社長は、郵便局と国鉄の小荷物しか個人の配送手段が無く、これらが赤字事業だった時代に、潜在的に需要がある事を見越していたんですね。そして、それを信じて社運を賭して宅急便事業に邁進した。本当に素晴らしい経営者だと思います。UPSを見て、ふと思い出しました。
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